【2月18日 AFP】中国衛生省が17日発表した2008年1-9月の伝染病関連の統計によると、中国で初めて、エイズが最も死者数の多い伝染病となった。08年の1-9月には毎時間ごとに1人以上がエイズ(AIDS)で死亡した計算となる。

 エイズは、結核や狂犬病を抜き、08年で死者数が最も多い感染症となった。08年通年の報告書はまだ発表されていないが、衛生省によると1-9月の間でエイズで6897人が死亡したという。

 中国では、1980年代に初のエイズによる死者が出て以降、これまでに3万4864人がエイズで死亡した。また、計26万4302人がエイズウイルス(HIV)に感染している。

 しかしながら、この統計も、正式に確認された感染者の数だけを参照しているため、実態を大幅に低く見積もった数になっているという。

 衛生省によると、実際には07年時点で推計70万人がエイズウイルスに感染しており、同年に新たにエイズウィルスに感染した人の数も推計で8万5000人に上った。(c)AFP