【2月16日 AFP】中川昭一(Shoichi Nakagawa)財務相(55)は16日午前、記者団に対し、イタリア・ローマ(Rome)で開かれた先進7か国(G7)財務相・中央銀行総裁会議閉幕後の記者会見の際に眠たそうに見えたのは風邪薬を服用していたためで、酒に酔っていたのではないと述べた。

 中川財務相は14日、白川方明(Masaaki Shirakawa)日銀総裁と臨んだ共同記者会見で眠たそうな様子をみせ、ろれつも回っていなかった。白川総裁への質問を自分への質問と勘違いする場面もあった。

 日本のメディアはこのニュースを大きく伝えた。テレビでは、世界経済はもちろん酒豪として知られる中川氏の健康も心配だ、などといったコメントが放送された。

 河村建夫(Takeo Kawamura)官房長官は16日午前の記者会見で、ローマでの出来事は非常に遺憾だと述べるとともに、中川財務相が電話で謝罪したことを明らかにした。民主党(Democratic Party of JapanDPJ)の鳩山由紀夫(Yukio Hatoyama)幹事長は同日、中川財務相は即時罷免に値するとの考えを明らかにした。(c)AFP