【2月13日 AFP】「インド独立の父」マハトマ・ガンジー(Mahatma Gandhi)のトレードマークだった、革製のサンダル、金属縁の眼鏡、時計などが、3月にニューヨーク(New York)で開かれるオークションに出品されることになった。

 このほかにも、ボウルと皿のセットも出品され、オークションを主催するアンティコルム(Antiquorum)は、合計落札額を2-3万ドル(約180-270万円)と予想している。

 アンティコルムによれば、このサンダルは1931年、ガンジーが自分の写真を撮った英軍将校に贈ったものではないかという。

 ガンジーのイメージとして最も良く思い浮かぶもののひとつ、丸い眼鏡は陸軍大佐に与えられた。アンティコルムのカタログには、この大佐がガンジーに教えを求めたとき、「ガンジーは大佐にこの眼鏡を手渡し、インドを独立させるというビジョンを与えてくれた眼鏡だと語った」と掲載されている。

 時計は、ガンジーが大姪のアバ・ガンジー(Abha Gandhi)さんに譲った1910年ごろ製造されたゼニス(Zenith)。ガンジーは1948年1月に暗殺されたとき、アブハさんの腕の中で息絶えた。ガンジーは時間に厳しかったことで知られており、暗殺される数分前にも「祈祷に1分でも遅れるのは嫌だ」と語っていたという。
 
 オークションは3月5日に行われる。(c)AFP