【2月12日 AFP】エジプト考古最高評議会(Supreme Council of Antiquities)は11日、カイロ(Cairo)南部のサッカラ(Saqqara)遺跡で、石灰石のサルコファガス(ひつぎ)の中から極めて保存状態の良いミイラ1体を発見したと発表した。

 このひつぎは第26王朝のもので、さまざまな年代のミイラ30体とともに、玄室の中に安置されていた。この玄室は9日、古代王朝の「Sennejem」と呼ばれる僧侶の墓の隣で発見されていた。

 同評議会事務局長のザヒ・ハワス(Zahi Hawass)博士によると、このミイラは完全な状態で保存されており、ひつぎには来世で故人を守る100個程度の黄金のアミュレット(護符)も収められていたという。
 
 また、玄室からはイヌのミイラも発見された。来世でも一緒にいたいと願う飼い主が要望したものと考えられる。

 ハワス博士によると、サッカラ遺跡はまだ70%が未発掘だ。(c)AFP