【2月7日 AFP】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は6日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)が、数百トンの支援物資を取り上げたとして、ガザ地区への支援物資搬入を中止したと発表した。一方、ハマス側は、物資を取り上げたのは手違いだったと述べ、返還する意向を示している。

 UNRWAによると、ガザ地区とイスラエルとの境界にあるKerem Shalom検問所のガザ地区側で5日夜、トラック10台分、200トン以上の小麦やコメが取り上げられた。その後、物資はハマスの社会福祉省と契約したトラックで運び去られたという。

 一方、ハマス側は、物資の取り上げは境界検問所での混乱の中で起こったものだとし、物資を返還する意向を表明した。これを受け、UNRWAは物資が返還されない限り、搬入は再開しないとしている。(c)AFP/Mai Yaghi