【2月6日 AFP】(一部訂正)インドのシブ・シャンカル・メノン(Shivshankar Menon)外務次官は5日、昨年11月のムンバイ(Mumbai)同時襲撃事件に、パキスタンの軍情報機関「3軍統合情報部(Inter-Services IntelligenceISI)」が関与していると、初めて名指しで非難した。

 インドメディアの報道によると、メノン外務次官は訪問先のフランス・パリ(Paris)で、「実行グループは、パキスタンで襲撃を計画、訓練し、出撃したものである。ISIは過去も現在も襲撃実行グループの組織者を養成し、支配下においている」と語った。

 インドは1月、パキスタン国内勢力分子が同時襲撃事件と関連しているとする証拠をパキスタン側に渡した。

 インド政府は、攻撃はパキスタンを拠点にカシミール(Kashmir)地方で過激な分離独立運動を続ける非合法団体「ラシュカレトイバ(Lashkar-e-TaibaLeT)」によるものだとしているが、LeTは関与を否定している。

 一方、パキスタンのユサフ・ ギラニ(Yousuf Raza Gilani)首相は先に、インド政府に対しパキスタン側の調査結果を渡すと約束している。

 パキスタンは犯行グループの唯一の生存者がパキスタン人であることを認めたが、同グループは「非国家主体」だと主張している。(c)AFP