【2月4日 AFP】仏印象派の巨匠エドガー・ドガ(Edgar Degas)の有名な踊り子のブロンズ像が3日、ロンドン(London)で行われた競売大手サザビーズ(Sotheby's)のオークションに出品され、ドガの彫像では最高額となる1326万ポンド(約17億円)で落札された。

「14歳の小さな踊り子(Petite Danseuse de Quatorze Ans)」と題されたこの像は、ドガがさまざまな素材で制作したうちのブロンズ版。ろうで制作された1体目が1881年に初めてパリ(Paris)で展示されたとき、14歳の少女の写実的な描写が話題となった。

 ブロンズ版は1922年に制作された。モスリン素材のスカートを身につけ、髪はサテン生地のリボンで結っている。両手を背中で組み、片足を前に出している。

 落札したのはアジア人コレクター。予想落札額は900-1200万ポンド(約12-15億円)だった。

 これまでのドガの彫像の最高落札額は、1999年11月にニューヨークのオークションに出品された作品に付けられた1230万ドル(約11億円)だった。また、この像が2004年にオークションに出品された際の落札額は今回の半額以下の500万ポンド(約6億4000万円)だった。(c)AFP