64億円集めティツィアーノ名画を購入へ、英国立美術館
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【2月3日 AFP】(一部訂正)スコットランド国立美術館(National Gallery of Scotland)とロンドン国立美術館(National Gallery, London)は2日、ルネサンス期に活躍したイタリア人画家ティツィアーノ(Titian)の名画『ディアナとアクタイオン(Diana And Actaeon)』を購入するための資金5000万ポンド(約64億円)を集めたと発表した。
この作品は現在、スコットランド国立美術館に展示されているが、所有者はスコットランドでも最も裕福な貴族のひとり、サザーランド公爵(Duke of Sutherland)。公爵は前年、破格の5000万ポンドで売却したいと申し出ていた。
この名作が個人のバイヤーの手に渡ることが危惧(きぐ)される中、5000万ポンドを集めるキャンペーンが始まった。キャンペーンの開始時、スコットランド国立美術館館長は、「『ディアナとアクタイオン』を失うことは、ルーブル(Louvre)美術館が『モナ・リザ(Mona Lisa)』を失い、フィレンツェ(Florence)のウフィツィ美術館(Uffizi Gallery)がボッティチェリ(Botticellis)の作品を失うようなものだ」と語っていた。
しかし、無事に5000万ポンドが集まったことにより、今後『ディアナとアクタイオン』はスコットランド国立美術館とロンドン国立美術館が共同所有することになる。
5000万ポンドのうち、740万ポンド(約9億4000万円)は一般からの寄付で、残りは基金や信用貸しで賄ったという。
『ディアナとアクタイオン』は、ティツィアーノの4作品、イタリア人画家ラファエロ(Raphael)の3作品、レンブラント(Rembrandt)の1作品、ニコラ・プッサン(Nicolas Poussin)の8作品から成るブリジットウォーター・コレクションのひとつで、1945年からスコットランド国立美術館に展示されてきた。(c)AFP
この作品は現在、スコットランド国立美術館に展示されているが、所有者はスコットランドでも最も裕福な貴族のひとり、サザーランド公爵(Duke of Sutherland)。公爵は前年、破格の5000万ポンドで売却したいと申し出ていた。
この名作が個人のバイヤーの手に渡ることが危惧(きぐ)される中、5000万ポンドを集めるキャンペーンが始まった。キャンペーンの開始時、スコットランド国立美術館館長は、「『ディアナとアクタイオン』を失うことは、ルーブル(Louvre)美術館が『モナ・リザ(Mona Lisa)』を失い、フィレンツェ(Florence)のウフィツィ美術館(Uffizi Gallery)がボッティチェリ(Botticellis)の作品を失うようなものだ」と語っていた。
しかし、無事に5000万ポンドが集まったことにより、今後『ディアナとアクタイオン』はスコットランド国立美術館とロンドン国立美術館が共同所有することになる。
5000万ポンドのうち、740万ポンド(約9億4000万円)は一般からの寄付で、残りは基金や信用貸しで賄ったという。
『ディアナとアクタイオン』は、ティツィアーノの4作品、イタリア人画家ラファエロ(Raphael)の3作品、レンブラント(Rembrandt)の1作品、ニコラ・プッサン(Nicolas Poussin)の8作品から成るブリジットウォーター・コレクションのひとつで、1945年からスコットランド国立美術館に展示されてきた。(c)AFP