【1月30日 AFP】現役米軍兵士の自殺者数が2年連続で過去最高を更新したと、米軍当局が29日、発表した。

 発表によると、2008年に自殺した米兵の数は、前年の115人から143人に増加した。うち、自殺であることがこれまでに確認されたのは128人で、残る15人の死については現在も調査中だが、一般的に調査中の兵士の死の9割は自殺と認定されるという。

 米兵の自殺者は、イラクやアフガニスタンでの戦闘が激化する中、過去4年間にわたって上昇を続けている。

 軍側は自殺の理由は1つの要因で説明できるものではないとしているが、ピーター・シアレリー(Peter Chiarelli)米陸軍副参謀長は、戦地への派遣が長引いていることや作戦任務の頻度の増加が、兵士と家族らに負担を与えている点を指摘、自殺者数の増加との関係性があるとの見方を示している。(c)AFP