【1月22日 AFP】カメルーンで唯一営業していた映画館がこのほど、資金不足のために閉館したと、地元紙が21日報じた。

 国営カメルーン・トリビューン(Cameroon Tribune)紙によると、同国の主要経済都市ドゥアラ(Douala)中心地にある映画館「Le Wouri」は19日に閉館した。

 同紙は、賃貸料の滞納が原因だとしているが、映画館の運営不振の主な原因としては資金不足、テレビの普及、海賊版DVDの販売なども指摘されている。また、物価高の中で、1500セーファー(CFA)フラン(約270円)の入場料は多くの映画ファンにとって痛い出費になっていた。

 カメルーンでは、首都ヤウンデ(Yaounde)の映画館「L'Abbia」が9日前に上映を中止したばかりで、「Le Wouri」は同国で営業する最後の映画館となっていた。

 1990年代半ばには、ドゥアラ市内だけで8つの映画館があったという。(c)AFP