【1月21日 AFP】中国国営の英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)は21日、退任したジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前米大統領に敬意を示す一方、バラク・オバマ(Barack Obama)新政権での米中関係に懸念を示した。

 同紙は社説で、8年にわたるブッシュ政権が残した最も重要な遺産は米中関係の安定化だと評価した。イラク戦争などブッシュ前大統領の外交政策には大いに失望したとしながらも、米中関係の対応を前大統領の業績の1つとして評価した。

 その上で、「米大衆がブッシュ政権からの脱却を切望している状況から、苦労して進めてきた(中国と米国の)2国間関係をないがしろにするのではないかと懸念されている。数十年の紆余曲折の末、かつては非常に危うかった関係は、安定の兆しを見せ始めたばかりだ」と主張した。

 同紙はさらに、オバマ新大統領は、その発言から判断して、中国を米国が対処すべき「競争相手」と見なしていると指摘した。(c)AFP