【1月20日 AFP】経営悪化に苦慮する米新聞大手ニューヨーク・タイムズ（New York Times）は19日、メキシコ人富豪のカルロス・スリム（Carlos Slim）氏が2億5000万ドル（約225億円）を同紙に融資することで合意したと発表した。

　融資は、普通株を取得できるワラント付き社債（利率14％）の形で行われる。ワラントの行使は6年間有効。

　メキシコ通信産業界の大物、スリム氏はすでにニューヨーク・タイムズ株6.9％を所有する同社の大株主で、数億ドル（数百億円）規模の負債の返済に行き詰まっていたニューヨーク・タイムズを救済するかたちで融資に合意した。

　世界の大富豪リストに名を連ねるスリム氏だが、経営参加はせず、ニューヨーク・タイムズの経営権は、引き続きサルツバーガー（Sulzberger）一族が保持するという。(c)AFP