テニスのウィリアムス姉妹、オバマ氏就任に寄せる思い
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【1月20日 AFP】(写真追加)米女子テニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams)選手は、「エホバの証人(Jehovah's Witness)」の信者で政治には普段無関心だが、20日に迫るバラク・オバマ(Barack Obama)次期大統領の就任には、大いに刺激を受けていると語った。
全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2009)で20日、女子シングルス1回戦を制したセレーナ選手は会見の席上で、オバマ大統領誕生の話となると喜んで語ったが、姉のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams)選手はそれほどでもない。
■アフリカ系の先駆者としてオバマ氏と似ている部分ある、セレーナ選手
セレーナ選手は自分たち姉妹とオバマ氏のキャリアを比較して、似ている部分があるという。
「わたしもビーナスも、テニス界で活躍した初のアフリカ系アメリカ人として、たくさんの扉を開けてきたことは確かだと思う」(セレーナ選手)
この日、中国の袁梦(Meng Yuan、メン・ユアン)と対戦し、セットカウント2-0(6-3、6-2)でストレート勝ちを収めたセレーナ選手は、通算10度目の4大大会(グランドスラム)制覇を目指しているが、このところワシントンでの出来事から目が離せなくなったと述べた。
20日の就任式は米国時間の日中だが、姉妹の滞在するオーストラリア時間では21日未明。目覚ましをかけてオバマ氏の大統領宣誓を見るまではしないというセレーナ選手だが、後で見るために録画するという。
「米国の歴史の中で本当に素晴らしい瞬間。昨日は(公民権運動指導者の)マーティン・ルーサー・キング・デー(Martin Luther King, Jr. Day)だったけれど、この日ととオバマ氏の大統領就任の日がこんなに近いなんて。今朝試合の前にテレビを見て、文字通り鳥肌がたった」とセレーナ選手は興奮気味に語った。
■興味がないと言えばうそになる、ビーナス選手
ウィリアムス姉妹はエホバの証人の信徒として育ったが、エホバの証人の信仰は、世俗の政治への支持や選挙での投票を認めていない。
やはり1回戦、ドイツのアンジェリーク・クルベール(Angelique Kerber)をセットカウント2-0(6-3、6-3)でクルベールを下した姉のビーナス選手は、セレーナ選手が生き生きと語ったのと対照的に「わたしはまったく政治的でない。どんな政治も支持しないわ」とコメントに消極的だった。しかし、抑えめな調子ながらも「アメリカに(オバマ氏のような)大統領が誕生するのはエキサイティング。わたしたちが多様性を持てるということだわ。アメリカには人種闘争の長い過去があった」と述べた。
オバマ氏については「一番良い候補だと思っていたから、彼が選ばれたことはうれしい」と述べ、「わたしは政治について分かることはゼロだけど」と付け加えた。しかし、「(大統領選では)投票しなかった。エホバの証人を信仰しているから、政治的に中立であるようにしている」と明かした。
さらにビーナス選手は「わたしは黒人だから、今起こっていること(オバマ氏就任)に興味がないと言ったら、ものを見ていないことになるし、これまでにあったことに興味がなかったといえば、うそになる」と述べた。(c)AFP/Andrew Dent