【1月19日 AFP】米ニューヨーク(New York)のハドソン川(Hudson River)にUSエアウェイズ(US Airways)の旅客機が不時着水した事故で18日、回収されたブラックボックスの記録から、事故原因が鳥の群れとの衝突だった可能性が高いことが明らかになった。

 ボイスレコーダーを解析したところ、事故機は鳥と衝突した後にエンジンの推進力を失った可能性が非常に高いという。

 運輸安全委員会(National Transport Safety BoardNTSB)のキティ・ヒギンズ(Kitty Higgins)委員は記者会見で、「離陸から約90秒後に、機長が鳥の群れに言及している。その1秒後には、強い衝撃音とエンジンの減速音が録音されていた」と述べた。

 フライトレコーダーも、2つのエンジンが同時に停止したことを示しているという。

 正確な事故原因は、引き揚げられた機体やエンジンの損傷具合などの分析を待つ必要があるが、ブラックボックスの分析結果は、大きな茶色の鳥数羽が機体に衝突した後に両エンジンが停止したとの機長および副機長の証言と一致している。(c)AFP