【1月16日 AFP】ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)大統領が後継者に望んでいるジルマ・バナ・ルセフ(Dilma Vana Rousseff)官房長官(60)の大変身が、地元メディアで話題となっている。

 ルセフ官房長官は、その強い意志などがマーガレット・サッチャー(Margaret Thatcher)元英首相と共通していることから、ブラジル版「鉄の女」と呼ばれているが、今週、新年の休暇明けに現れた官房長官は、何歳も若返って見え、衝撃を与えている。

 フォリャ・ジ・サンパウロ(Folha de Sao Paulo)紙などによると、ルセフ氏は、メガネをやめて髪型を若々しくしただけでなく、整形のおかげでほうれい線がきれいに消え、目元のたるみも著しく解消され、鼻筋もすっきりしたという。各紙は「術前」と「術後」の写真を掲載して比較している。

 エスタド・ジ・サンパウロ(O Estado de S. Paulo)紙は、官房長官の新しい外見は「堅苦しい雰囲気を和らげた」と評している。

 官房室は、官房長官の外見の変化について、AFPへのコメントを控えた。

 各紙は、ルセフ官房長官の突然の変化は、1960年代にゲリラ活動にも参加し、投獄や拷問を受けた経験もある闘争派の政治家のルセフ氏を、有権者に受け入れられやすくするための戦略ではないかと指摘した。

 ルラ大統領は、来年末の任期2期目の満了後、ルセフ氏を後継者に据えたいと言明している。ブラジルの憲法では、大統領の連続再選は1回限り。(c)AFP