【1月14日 AFP】イスラエル極右政党「わが家イスラエル(Yisrael Beitenu)」のアビグドル・リーバーマン(Avigdor Lieberman)党首は13日、イスラエル政府は第2次世界大戦で日本を降伏させた米国の例に従うべきと発言した。

 同国英字紙エルサレム・ポスト(Jerusalem Post)電子版によると、リーバーマン氏は、テルアビブ(Tel Aviv)近郊のバーイラン大学(Bar-Ilan University)での演説で、「米国が第2次世界大戦で日本に行ったのと同じように、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)と戦い続けなければならない」と主張した。

 日本は1945年、広島と長崎に原爆を投下された後、降伏している。

 リーバーマン党首はさらに、「ハマスが権力の座にいる限り、イスラエルの安全は確保されない。したがって、われわれは戦いを続けようとするハマス側の意志を打ち砕くことを決心をする必要がある」と語った。

 同氏の発言は、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)のラジオ局でも放送され、携帯電話のテキストメッセージでも多くの人に伝わった。パレスチナ側は激しく反発している。

 リーバーマン氏の「わが家イスラエル」は、イスラエル国内で大きな勢力であるロシア移民のコミュニティーを中心に支持を得ており、2月10日に実施予定の総選挙で第4党に浮上するともささやかれている。(c)AFP