【1月10日 AFP】イスラエルは9日、即時停戦を求めた国連安全保障理事会(UN Security Council)決議を拒否し、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)に対し戦車や戦闘機による激しい攻撃を行った。同地区でのイスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)との戦闘による死者数は、800人を超えた。

 イスラエルのエフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相が、同国は「外部からの影響」に屈することはないと強調する中、イスラエルは3時間の「人道的」停戦を発表しているにもかかわらず、戦闘機で多数の場所を空爆したほか、戦車による砲撃も行っている。

 一方のハマスも、ガザ地区の封鎖を続けているイスラエルとは、いかなる停戦も受け入れられないとしている。

 国連(UN)が、ガザ地区内では備蓄食料が底をついており、人びとは飢えかけていると警告するなど、イスラエル軍のガザ攻撃による人道的危機の影響は深刻化している。(c)AFP/Adel Zaanoun