【1月7日 AFP】(一部訂正)バラク・オバマ(Barack Obama)次期米大統領に関連したものなら何でも欲しいというオバマ氏の熱狂的なファンに向けて、埼玉県のゴムマスク・メーカーが、オバマ氏とうり二つに変身できるマスク数千個を販売している。

 日本有数のゴムマスク・メーカー、オガワスタジオ(Ogawa Studios)は、20日の大統領就任式に向け、オバマ氏のマスク1日に300個のペースで急ピッチで製造している。

 同社で製作主任を務めるTakahiro Yagihara氏によると、オバマ氏のマスクは1か月で2500個売れる大ヒット商品だ。米国製のオバマ氏のマスクと比べても同社のものが一番優れているという。オバマ氏の就任式に誰かがマスクを着用してくれるのを楽しみにしていると、Yagihara氏は語っている。

オガワスタジオは、政治家以外にも、漫画のキャラクターや大相撲の関取、仏像などのゴムマスクを製造している。

 今までの最大のヒットは小泉純一郎(Junichiro Koizumi)元首相のマスクで、ライオンのたてがみのような派手な頭髪を模したマスクは3500個を販売した。

 しかし、小泉氏の後継者だった安倍晋三(Shinzo Abe)元首相のマスクは大失敗で、約600個しか売れなかった。安倍氏は、参院選の大敗を受け、就任後約1年で首相を辞任した。

 安倍元首相の後継者で、地味で不人気の福田康夫(Yasuo Fukuda)前首相については、製造の検討もしなかったという。しかし、現職の麻生太郎(Taro Aso)首相では、ヒットを飛ばした。

 Yagihara氏は、麻生氏のトレードマークである皮肉にゆがんだ笑みをかたどったマスクを眺めながら、麻生氏も低い支持率に苦しんでいるが少なくとも個性があると話す。

 マスクの新開発に目を配っているYagihara氏によると、オバマ氏に匹敵する顔は日本の政治家の中にはないそうだ。(c)AFP