【1月7日 AFP】麻生太郎(Taro Aso)首相は6日、衆院本会議での民主党議員への答弁で、親族が経営していた旧「麻生鉱業」で第2次大戦中に連合軍捕虜が働いていたことを認めた。

 麻生氏は長年この微妙な話題を避けてきた。外務省は、麻生鉱業が戦争中に捕虜を働かせていたとの米メディア報道への反論をウェブサイトに掲載していた。しかし厚生労働省が前年12月に英国とオランダ、オーストラリアの捕虜300人が同社の炭鉱で働いていたことを示す文書を公開したことを受け、外務省はウェブサイトに掲載していた記述を削除した。

 厚労省が公開した文書によると麻生鉱業で働いていたオーストラリア人捕虜2人が死亡した。同省はプライバシー保護を理由に死亡した捕虜の死因やその他の個人情報を明らかにしていない。

 麻生氏の親族が経営していた企業は、当時日本が統治していた朝鮮半島から連れて来られた人も強制的に働かせていたと広く信じられている。(c)AFP