【1月5日 AFP】元フォーミュラワン(F1)王者のジャッキー・スチュワート(Jackie Stewart)氏が、5日に行われたインタビューでF1の商業権を統括するFOA(Formula One Administration)のバーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)会長と国際自動車連盟(Federation Internationale de l’AutomobileFIA)のマックス・モズレー(Max Mosley)会長を批判し、両者が身を引く時は来ているとの見解を示した。

 英タイムズ(The Times)紙のインタビューでスチュワート氏は、FOAのエクレストン会長の権力が大きくなり過ぎ、同会長とF1を統括するFIAのモズレー会長が親密になり過ぎたと語っている。

 スチュワート氏は、エクレストン会長は今日のF1の形成において重要な役割を担ったが、「その任務を終えて現在は支配し、誰も彼に歯向かおうとしない」と語っている。

 スチュワート氏は「バーニーの権力と影響力はあまりに大きいため、彼は変化が必要だと唱えるほぼすべての者を押さえつけることができる」と語り、同時に78歳のエクレストン会長が退いた時の計画がないことに不満を漏らしている。

 スチュワート氏は「彼が完全に支配してきたため、組織を見渡して『後継者はいるのか?』と問うた時にあなたは『ノー』と答えるだろう。これは間違っている」と語り、また利益の分配方法についても「受け入れ難い」と非難し、チームがより多くの分配を得るべきだと語っている。

 スチュワート氏は過去にも物怖じせず発言しているが、他にはっきりと意見を述べる者がいないという事実は不健全だと語っている。

 スチュワート氏「彼らは組織の面倒を見きれておらず、その基盤はたった2人の仕事上の関係によって築かれている。これはこのスポーツに関わる者に懸念と不安を呼び起こした。マックス・モズレーのスキャンダルが噴出したとき、どれだけのチーム幹部やオーナーが堂々と意見を述べただろうか?皆無だ」と語っている。

 スチュワート氏は2008年のスキャンダル(モズレー会長が売春婦とのSM乱交パーティーに参加したという報道がされ、後にモズレー会長はこれを報じた英新聞社との裁判で勝訴している)が、FIAの指導者を代える最高の機会だったと述べている。

 スチュワート氏は「この好機はある1人の男の他者への圧力により潰されてしまった、これは五輪委員会やサッカー協会、または民間企業ではありえないことだ。多国籍企業、ひいては各国政府からの収入に大きく依存し、完璧な透明性を持った独立した団体が求められているスポーツにおいて、我々はこれをどのように受け入れることができるだろうか?」と語っている。(c)AFP