【1月2日 AFP】サッカー元イングランド代表のポール・ガスコイン(Paul Gascoigne)氏が、2日発行の英大衆紙「サン(The Sun)」のインタビューで、2008年は飲酒と薬物への依存で命を奪われそうになったが、今が自分自身を救うための最後のチャンスだと分かっていると語った。

 英国南部沿岸のリハビリ施設で秩序ある人生を取り戻そうとしているガスコイン氏は、大量に飲酒することは自身の死に繋がると示唆した。

 サン紙に対しガスコイン氏は「これが私の最後のチャンスだ。友人のジミー・ガードナー(Jimmy 'Five Bellies' Gardner)は、私には猫よりも長い人生があると言うんだ。彼の言う通りだ。でも、今回が私にとって最後のチャンスなんだよ」と話した。

 ガスコイン氏は現役時代からのうつ病や、アルコール依存症と戦ってきた。2008年には精神保健法により隔離されたガスコイン氏は「2008年は私にとってひどい年、これまでで最悪の年だった。一度だけでなく、何度も飲酒と薬物に命を奪われかけた。そして隔離されたことが最悪の出来事だった。隔離室に来たとき私の中の一部分が切れた。あそこへ決して戻ることはしない。今回違うことは自分で何をすべきかを分かっているということだ。もう2度と飲酒できないことは分かっている。そうでもしなければ、自分の息の根を止めることになる」と語っている。

 サン紙はまた、ガスコイン氏が1か月ほどしらふの状態で厳しい健康維持療法を受けていると報じている。(c)AFP