【1月1日 AFP】ロシアがウクライナに供給する天然ガスの支払いをめぐる問題で31日、ロシアとウクライナの協議は決裂に終わり、ロシア政府系の天然ガス独占企業ガスプロム(Gazprom)のアレクセイ・ミレル(Alexei Miller)社長は、1月1日の午前10時からウクライナへのガス供給を100%停止すると語った。ウクライナのガス当局者との協議後、記者団に対し語った。

 これに先立ちガスプロムは同日、モスクワ(Moscow)で会見を開き、ウクライナが新たなガス契約を1日午前零時までに結ばなければ、同国へのガス輸送を1日午前10時に停止すると発表していた。

 また会見では、ウクライナが同国を通過する欧州向けガスを没収すると「脅迫」したと非難した。

 ガスプロムのアレクサンドル・メドベージェフ(Alexander Medvedev)副社長は、ロシアに対するガス債務の一部の15億ドル(約1400億円)が、30日夜にウクライナ政府から送金されたことを認めたものの、債務未払い問題は解決からほど遠いとの考えを示した。

 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相は31日、テレビに出演し、ウクライナ政府が欧州向けガスの通過を妨害した場合、ウクライナには「重大な結果」がもたらされるだろうと警告した。(c)AFP