【12月31日 AFP】中国で化学物質メラミンに汚染された粉ミルクを飲んだ多数の乳幼児が健康被害を受けた事件で、問題となった粉ミルクの製造・販売元の1つ、三鹿集団(Sanlu Group)の前会長ら同社幹部4人の初公判が31日、河北(Hebei)省石家荘(Shijiazhuang)の中級人民法院(地裁)で開かれた。

 事件ではメラミン入りの粉ミルクを飲んだ乳幼児のうち6人が死亡し、約29万4000人が腎結石や排尿障害などを発症した。三鹿集団はメラミンに汚染された粉ミルクを製造していたなかで最大の企業で、最初に汚染が発覚したのも同社の製品だった。三鹿集団の田文華(Tian Wenhua)前会長ら4人は、欠陥のある製品を製造・販売した罪に問われている。前会長らの弁護士によると最高で終身刑になる可能性がある。

 被害を受けた子どもの家族らに助言している弁護士は前週、死刑判決もあり得るとの見方を示していた。裁判所の外では5-6人のグループが「被害者の権利を奪うな」と書かれたプラカードを掲げ、死刑を含む厳しい判決を求めて抗議活動を行った。

 海外メディアが法廷に入ることは認められなかったが、中国の国営メディアとテレビは法廷内での取材が認められた。中国では裁判の多くは非公開で1日で結審し、数日後に判決が言い渡されることが多い。(c)AFP