【12月27日 AFP】米クレジットカード大手マスターカード(MasterCard)の小売調査部門スペンディングパルス(SpendingPulse)は26日、2008年のクリスマス商戦について、景気後退の影響を受けて大きく落ち込み、小売売上高が前年同期比で最大8%減少したとの調査結果を発表した。

 小売各社がかなりの値下げで臨んだ今年のクリスマス商戦だったが、「経済環境の悪化と悪天候が重なり、値下げ効果も限定的で、小売業者にとって数十年例がない最悪なシーズン」(スペンディングパルス)となった。

 一方、米インターネット小売り大手アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)は同日、2008年のクリスマス商戦での受注量が、14年連続で過去最高を更新したと発表した。

 具体的な売上高は公表していないが、11月14日-24日の期間中に630万点以上の注文があり、ピークの15日には560万件以上を発送したという。発送先は210カ国以上に渡り、99%以上が25日のクリスマスまでに配送が完了したとしている。

 アマゾンによると、今年の売れ筋商品は韓国サムスン電子(Samsung)製の52インチ高精細テレビ、米アップル(Apple)の携帯音楽プレーヤーiPod(アイポッド)、台湾のエイサー(Acer)のノートパソコン、任天堂(Nintendo)の家庭用ゲーム機Wiiなど。(c)AFP