【12月19日 AFP】中国国営の新華社(Xinhua)通信は17日、北京(Beijing)の人民法院(裁判所)が、自分の浮気が原因で自殺した妻についてのブログを公開されプライバシーが侵害されたと訴えていた男性の主張を認め、この男性に総額8000元(約10万5000円)を支払うようブログの制作者とブログ運営会社に命じたと伝えた。

 原告のウォン・フェイ(Wang Fei)さんの妻、ジャン・ヤン(Jiang Yan)さんは2007年12月、夫の浮気を苦に自殺した。

 ジャンさんの死後、ウォンさんを非難するサイトが数多く立ち上げられ、ウォンさんや家族の個人情報の検索が横行するなど、ウォンさんへの嫌がらせが続いた。

 ジャンさんの友人の女性が開設したブログについて裁判所は、ウォンさんのプライバシーを侵害したうえ、個人情報を掲載することでウォンさんに「精神的苦痛」を与えたと認め、女性とブログ運営会社の「Daqi.com」に賠償金を払うよう命じた。

 新華社によると、「Daqi.com」はウォンさんの愛人の氏名などの個人情報や2人の写真などを掲載する専用のブログを開設したという。他にも類似のウェブサイトはあったが、ウォンさんに関する情報を削除していたため、賠償は命じられなかった。

 ウォンさんの浮気は同僚が発見したが、以後、ネット上での嫌がらせが続き、なかにはウォンさんの両親が住むアパートのドアにわいせつな言葉を落書きする者が出るまでエスカレートしていた。各メディアはウォンさんの浮気自体については批判的な論調で、ウォンさんは職も失ったと新華社は伝えた。(c)AFP