【12月9日 AFP】欧州連合(EU)加盟国27か国、欧州委員会(European Commission)、欧州議会(European Parliament)の代表らは9日、2020年までにエネルギー需要の20%を再生可能エネルギーでまかなうことを欧州各国に義務付ける法案について合意に達した。加盟国の大半で大きな努力が必要とされるのは必至だ。 

 EUは前年、温室効果ガス排出レベルを2020年までに1990年水準から20%削減し、エネルギー使用量も20%削減する目標を定めたが、今回の再生可能エネルギーに関する部分はこの気候変動対策に関する包括案の一部。包括案は11-12日、ブリュッセル(Brussels)のEU本部で開かれるEU首脳会議で検討されるが、先にこの部分で合意がなされたことで、会議での課題は多少軽減されたといえる。

 EU加盟27か国と欧州委員会、欧州議会の代表らは、バイオ燃料の使用については合意に至っているが、バイオ燃料の原料の栽培には農地が必要とされることから、環境保護ロビーからは「誤った方向性だ」と指摘が挙がっている。(c)AFP