【12月8日 AFP】タイ野党・民主党(Democrat Party)は8日、同党党首を首相に選出するため議会に臨時国会の召集を要請したが、憲法裁判所の命令で解党した旧与党・国民の力党(People Power PartyPPP)の受け皿となったタクシン元首相派の新党はこれに対抗しており、タイ政局の混迷が深まっている。

 民主党は連立与党を構成していたPPP以外の中小政党4党と、連立政権樹立で合意に達し、アピシット・ウェチャチワ(Abhisit Vejjajiva)党首の首相就任は確実としている。
 
 最高裁は前週、タクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相派のPPPの解党と、ソムチャイ・ウォンサワット(Somchai Wongsawat)前首相の政治活動停止を命じた。PPP党員らは受け皿として結成したタイ貢献党(Puea Thai)に移籍し、再び政権の維持を狙っている。(c)AFP/Boonradom Chitradon