【12月8日 AFP】アイルランド政府は7日、地元メディアに対し、発がん性物質ダイオキシンに汚染された国産の豚肉製品が最大25か国に輸出された可能性があるとの見解を示した。

 当局は6日、食用処理された豚肉からダイオキシンが検出されたとして、9月1日以降に処理された国産の豚肉製品をすべて回収するよう食品業界に命じている。国内では、クリスマス用のハムの需要が増える矢先だっただけに、動揺が広がった。

 アイルランドは世界有数の豚肉輸出国で、最大の輸出先は英国、次いでドイツ、フランス、ロシア、日本となっている。香港、中国、オランダへの輸出も多い。

 ブタの餌がダイオキシンに汚染されていた可能性が指摘されており、当局と警察が南西部Fennaghの飼料工場を調査している。工場関係者によると、飼料を製造する機械に使用された油が調査対象になっているという。(c)AFP/Andrew Bushe