【12月7日 AFP】来年1月の任期満了が迫るなか、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領と側近たちは、引退後の身の振り方にそれぞれの思いをめぐらせている。政権周辺からは、8年間のホワイトハウス(White House)での体験に基づいた執筆活動や海外での長期休暇、静かに家族と過ごす時間について語る声が聞かれ始めた。

■「苦難の政権」記録する自著や図書館を構想
 
 前週「感謝祭(Thanksgiving Day)」の日に、ディナーのメインディッシュになるはずの七面鳥のなかの1羽に「恩赦」を与えるというホワイトハウス恒例の行事の際、ブッシュ大統領はABCテレビのインタビューで引退後の生活に慣れるかと聞かれ、「問題なく慣れると思う。この時期に来て分かり始めたことのひとつは、(任期の)最後の何か月間をかけて徐々に引退のときに慣れていくものだということだ。七面鳥へ恩赦を与えるのも今日で最後だしね」と語った。

 ブッシュ大統領は引退後に自著を執筆する可能性や、米国が乱気流にもまれ続けた政権期間中を振り返る大統領図書館や記録保管施設を創設する考えについても触れた。著作に取り組む可能性についてはCNNテレビに対し「わたしがしなければならなかったようないくつかの決断をするということが、一体どういうことなのか皆に知って欲しい。大統領として難しい選択に苦しんだ政権のひとつだったと思う。人びとに真実を知って欲しい」と語った。

■引退後は地元テキサスで

 しかし、引退後の活動拠点については「テキサスにいるだろう。まっすぐ地元に帰ることは間違いない。テキサスが恋しいし、テキサスを愛している。テキサスにはたくさんの友人もいる」と、米政界の中心地ワシントンに留まり続けるつもりがないことを明言している。また「したくないことは何かといえば、自分にスポットライトが当たることだ。しばらくの間、ひと目につかずに暮らしたい」とABCのインタビューでも語った。

 ブッシュ大統領の引退後については具体的な計画はまだ見えないが、側近たちのなかには早々に引退後の行き先を公表した者たちもいる。 

 ダナ・ ペリーノ(Dana Perino)大統領報道官は、1月20日の任期切れと同時に夫とスコットランドに発ち、1か月以上を過ごす予定だ。

 コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)国務長官は「ミシシッピ(Mississippi)の西にできるだけ早く戻る」という言い回しで、ブッシュ政権1期目で国務長官に任命されるまで所属していたスタンフォード大学(Stanford University)での教職に戻る意志を明らかにしている。また、自伝になるかどうかは未定だが「1、2冊の本」も執筆したいと意欲を示している。

 ただし、ブッシュ大統領の口からは、1月から米政権の舵を取るバラク・オバマ(Barak Obama)次期大統領にアドバイスを求められた場合を想定した発言も漏れた。「もちろん、ここを去るときの彼への言葉は『わたしに手伝えることがあれば、知らせてくれるように』だろう」(c)AFP/ Laurent Lozano