【12月6日 AFP】5日に79歳で亡くなった、ロシア正教会の総主教アレクシー2世(Alexy II)は、旧ソ連の国家保安委員会(KGB)の情報提供者だった――。共産主義諸国の宗教研究機関、英Keston Instituteが5日、明らかにした。

 Keston InstituteのXenia Dennen氏は、「ソ連時代には、高位の教会関係者はKGBに情報を報告することを求められていた。これは特に驚くべきことではない」とし、「彼(アレクシー2世)が、ほかの多くの教会指導者と同様に、KGBのコードネームを持っていた明確な証拠がある。KGBへの協力を拒むような人物はほとんどいなかった」と語った。

 同氏によると、ミハイル・ゴルバチョフ(Mikhail Gorbachev)氏がソ連大統領を辞任した直後の1990年代初めに、KGB資料の閲覧権限をもっていれば、アレクセイ2世が「Drozdov」というKGBのコードネームを持っていたことを示す資料を見ることができたという。(c)AFP