【12月5日 AFP】本田技研工業(ホンダ、Honda Motor)が5日、世界的な金融危機の影響を理由にフォーミュラワン(F1)からの撤退を発表したことについて、国際自動車連盟(International Automobile FederationFIA)のマックス・モズレー(Max Mosley)会長は5日、F1関係者に宛てた文書を発表し、従来から唱えてきたコスト削減を推し進める考えを示した。

 複数のチームがF1撤退を検討していると報道されているなか、モズレー会長は、今回のホンダの決定は、F1にかかるコストが高すぎるという同会長のかねてからの主張を裏付けるものだと指摘した。

 さらに「FIAは、現下の経済不況はその前から存在していた危機的状況を加速したに過ぎないと考えている。このスポーツを守るため、FIAは、フォーミュラワンの財政状況を安定化を目指し商業権の保有者(F1管理会社FOA(Formula One Administration)のバーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)会長)とF1参戦チーム団体、フォーミュラワン・チームズ・アソシエーション(Formula One Teams' Association、FOTA)のメンバーと協力していく」と述べた。(c)AFP

ホンダのF1撤退発表を受けたFIAのモズレー会長の文書 (英語)