【12月5日AFP】(一部更新)本田技研工業(ホンダ、Honda Motor)は5日、世界的な金融危機の影響を理由に、フォーミュラワン(F1)からの撤退を発表した。

 福井威夫(Takeo Fukui)社長は会見で、「このたび、2008年をもってF1レース活動から撤退することを決定しました」と発表。米サブプライム問題に端を発した金融危機と、それに伴う信用危機、世界的な実体経済の急速な後退によって、自動車業界を取り巻くビジネス環境が急激に悪化したことを撤退理由に挙げ、会社として本業を守る必要があったと説明した。また、ファンやチーム関係者、ドライバー、F1関係者への謝罪を繰り返し述べた。

 福井社長によると、エンジン供給も行わない完全撤退で、将来については全くの白紙状態。チームは売却の可能性も含め、これから従業員と協議に入るとしている。(c)AFP