【12月4日 AFP】衝突の続くコンゴ民主共和国(旧ザイール)で3日、反政府勢力「人民防衛国民会議(National Congress for the Defence of the PeopleCNDP)」のローラン・ヌクンダ(Laurent Nkunda)司令官が、同国東部の北キブ(Nord-Kivu)州の州知事との会談に合意した。CNDPの広報担当者が語った。

 CNDPはこれまで、北キブ州政府との和平交渉を拒否していたが、態度を一転し、会談に合意した。

 1日に北キブ州のJulien Paluku知事が、ヌクンダ司令官に会談を提案。しかし、CNDP側は、コンゴ政府が唯一の交渉相手と主張し、州知事の和平交渉はコンゴ政府による「時間稼ぎだ」と非難していた。

 コンゴ政府側は、同国東部のすべての武装勢力と一括で和平交渉を行うため、国連コンゴ監視団(MONUC)の支援を受けて設置した「アマニ・プログラム(Amani Program)」のもとで、CNDPとの交渉を行いたい考えだという。

■EU部隊派遣は見送りへ

 また、2日には、旧宗主国ベルギーのカレル・デフフト(Karel de Gucht)外相が、ベルギーのブリュッセル(Brussels)で欧州連合(EU)の複数の加盟国外相との協議後に会見し、MONUC支援のためのEU部隊派遣を当面断念すると表明した。(c)AFP/Herve Bar