【12月3日 AFP】公金を横領してフランス国内に豪邸を建てたとして、ガボンのオマル・ボンゴ・オンディンバ(Omar Bongo Ondimba)、コンゴ共和国のドニ・サスヌゲソ(Denis Sassou Nguesso)、赤道ギニアのテオドロ・オビアン・ヌゲマ・ムバソゴ(Teodoro Obiang Nguema Mbasogo)各大統領に対し、政治腐敗に反対するフランスの活動家らが訴えを起こした。

 世界各国の汚職実態を監視する非政府組織(NGO)「トランスペアレンシー・インターナショナル(Transparency International)」のフランス支部とNGO「シェルパ(Sherpa)」、およびガボンの市民グループは2日、3大統領と複数の側近らに対する共同訴訟について共同声明を発表した。

 3団体は、各大統領が「フランスでの資産購入にあたり公金を不正に流用し、マネーロンダリングを行った」ため告発したと訴えた。声明では「大統領としての給与や手当だけでは、こうした資産を手に入れることは不可能であり、公金を横領していたことはほぼ間違いない」と非難している。

 ガボンのボンゴ大統領の弁護士は、大統領は疑惑を否定していると述べた。

 トランスペアレンシー・インターナショナルは、2007年3月と今年7月にも、ボンゴ大統領に対し同様の訴えを起こし、告発後、本国の大統領支持派らが大規模な抗議活動を展開した。パリ検察当局の指示で警察が数か月の予備調査を行った後、いずれの訴えも証拠不十分で棄却された。(c)AFP