【11月28日 AFP】オランダ・ズボーレ(Zwolle)の裁判所は27日、インターネット上で実の両親からオランダ人カップルに「販売」された生後4か月のベルギー人の男の赤ちゃんについて、親権を一時的に児童保護当局に預ける決定を下した。

 同裁判所のウィレム・ミルテンブルフ(Willem Miltenburg)判事は非公開の審理終了後、記者団に対し、オランダ人カップルが「乳児を許可なく海外から連れてきて養子にしたのは法律に違反している」と指摘。「児童保護局が求めていた親権の一時受け渡しを認めた」と述べた。赤ちゃんの引き渡し期日については言及を避けた。

 このオランダ人カップルは、子どもを作ることができなかったため、インターネット上に出された広告を見て男の子の親に接触した。広告は実母が出したもので、赤ちゃんが7月にベルギー・ヘント(Ghent)の病院で生まれると、その数時間後には赤ちゃんを受け取り、連れて帰ったという。

 オランダのメディアは、このカップルが産みの親に5000-10000ユーロ(約60万-120万円)を支払った報じている。

 親権の一時預かりを認められた児童保護当局は、「子どもの利益にかなう明確な解決策が示された」際には、オランダ人カップルと協議を行うとしている。

 オランダの新聞が26日に報じたところによると、オランダ人カップルは赤ちゃんと正式に養子縁組を行いたい意向だ。一方、ベルギーのテレビは、赤ちゃんの実母は今は赤ちゃんを取り戻すことを希望していると伝えている。

 この問題では、ベルギーの検察当局が、実の両親が正式な養子縁組を行わず赤ちゃんの育児を放棄したことについて捜査している。ベルギーでは禁固5年に相当するという。また、オランダ警察も別途捜査を開始した。(c)AFP