【11月26日 AFP】タイの首都バンコク(Bangkok)で25日、反タクシン元首相派政権の市民団体「民主市民連合(People's Alliance for DemocracyPAD)」の支持者数千人が、警察の警戒線を破りバンコク(スワンナプーム)国際空港(Suvarnabhumi Airport)に突入したことを受けて、空港が閉鎖された。

 ソムチャイ・ウォンサワット(Somchai Wongsawat)首相の辞任を要求しているPAD支持者らによる抗議デモは激しさを増しており、政府支持者らと衝突するなど、これまでに11人が負傷してる。

 これを受けて、Chavarat Charnvirakul副首相は、国営テレビ局NBTに対し、「軍と警察に対し、状況への対応を要請した」と語った。しかし、「衝突は避けたい。対話に努める」と述べ、当局に対し武力行使を控えるよう要請した。

 また、同副首相は、「政府は治安維持に務め、早急に通常の状態へ復帰させることを目指す」と述べ、市民らに平静を呼びかけた。(c)AFP