【11月17日 AFP】(一部更新)米カリフォルニア(California)州南部の5つの郡で発生した山火事は、発生から4日経った16日も「サンタアナ(Santa Ana)」と呼ばれる強い季節風の影響で火勢が弱まらず、延焼を続けている。

 山火事の範囲は、サンタバーバラ(Santa Barbara)からロサンゼルス(Los Angeles)南部まで広がり、焼失面積は1万4400ヘクタール以上。被害住宅は数百億ドルの豪邸から移動式住宅まで800軒以上となった。

 同州のアーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)知事は15日、州内の複数の郡に非常事態宣言を発令。16日夜までに、全域で少なくとも5万人に避難命令が出された。

 14日夜にロサンゼルスに到達した今回の山火事は、同地を襲った山火事では過去約50年で最悪の規模となったが、これまでのところ負傷者は11人にとどまっている。当局は出火原因の捜査を開始している。(c)AFP/Rob Woollard