【11月13日 AFP】韓国では13日、日本の大学入試センター試験にあたる「大学修学能力試験(College Scholastic Ability TestCSAT)」が実施されることにともない、通勤時間帯や飛行機の発着時間、さらには証券取引所の開場時間までもが変更になった。

 CSATは韓国社会において、将来の職業選択にも関わってくる非常に重要な試験で、当局によると約59万人が受験した。試験会場前では、親たちが子どもの健闘を願って熱心に祈りをささげる様子が見られた。

 ソウル(Seoul)近郊の仁川(Incheon)では、受験生の母校の後輩や卒業生が試験会場となった高校の前に並び、受験生にコーヒーや紅茶を手渡しながら声援を送った。

 韓国軍参謀本部の広報官によると、試験中は韓国全土で軍事演習が停止されるとともに、外国語のヒアリング試験の際は、騒音を出さないように軍用機の飛行は取りやめられたという。

 韓国の主要空港、仁川空港では、受験生が最初の音声試験を行っている13分間、同空港への到着便7機が高度1万フィートで待機していたという。

 通勤ラッシュによって受験生が遅刻しないように、証券取引所や政府機関、多くの民間企業では通常より1時間遅い始業となった。

 ソウルにある大統領官邸、青瓦台(Blue House)では、金潤玉(キム・ユンオク、Kim Yoon-Ok)大統領夫人が、CSATを受験する子どものいる青瓦台職員にもちを配ったと報じられた。

 もちは、その粘りが成功への粘りを象徴していて縁起がいいと、CSAT受験日には飴とともに好んで配られている。(c)AFP/Park Chan-Kyong