【11月13日 AFP】兵庫県の井戸敏三(Toshizo Ido)知事が、11日に行われた近畿ブロック知事会議で、関東地方で大震災が起きれば関西経済にとって「チャンス」だと発言し、物議を醸している。

 井戸知事は会議の席上、「関東大震災が起きれば相当ダメージを受けるから、これはチャンスだ」と述べた上で、「チャンスを生かさなければいけない」と発言した。

 同日夜に記者会見を開いた井戸知事は、「チャンス」という表現が適切でなかったことは認めたものの、「震災が望ましいとは言っていない。なぜ謝らなければいけないのか」として謝罪は拒否した。

 井戸知事の発言については、他府県の知事からも批判の声が上がっている。大阪府の橋下徹(Toru Hashimoto)知事は「僕も不適切発言ばかりしているが、あの場面で言うのは不適切だったと思う」と語った。

 1995年の阪神大震災では、兵庫県を中心に6000人以上の死者が出ている。(c)AFP