【11月12日 AFP】2004年12月のスマトラ沖地震で17万人近い死者を出したインドネシアは11日、津波早期警報システムの運営を開始した。

 1兆4000億ルピア(約123億円)を要したこのシステムは、海面で地震を感知し、地震発生から5分後には国内全域に津波警報を発令することができる。津波の高さと到着時間の予想も可能だという。

 システムの核となるのは、海面のブイだ。海底の地震検知器にケーブルで接続されており、地震が検知されると、ブイがその信号を各地の観測所に中継し、津波警報が自動的に発令される仕組みになっている。ブイは当初は4個設置されるが、最終的には23-24個まで増やしたい考えだ。

 運営開始から2年間は、システムの構築を支援したドイツなどの国々がシステムの監視を行うという。(c)AFP