【11月11日 AFP】(一部更新)宇宙航空研究開発機構(Japan Aerospace Exploration AgencyJAXA)は11日、2010年に打ち上げ予定の米スペースシャトル「アトランティス(Atlantis)」に、日本人女性としては2人目となる宇宙飛行士の山崎直子(Naoko Yamazaki)さん(37)が搭乗することが決まったと発表した。

 6歳の娘がいる山崎さんは、日本人初の「ママさん宇宙飛行士」ともなる。男性をあわせた日本人としては7人目。国際宇宙ステーション(International Space StationISS)の宇宙飛行士候補としてこれまで9年間、訓練を受けてきた。

 アトランティスは2010年2月11日に打ち上げ予定。ISSに物資などを運搬する約2週間の任務で、山崎さんはアトランティスのロボットアームを操作することになる。

 同日の記者会見で山崎さんは、ISS建設の完成過程に参加することについて「本望だったので大変うれしい。訓練の成果を十分に発揮したい」と語った。

 多国籍研究施設であるISSの建設には米国、ロシア、日本、カナダ、欧州11か国が参加している。

 会見で山崎さんは「次はISSに長期滞在したい」と述べ、さらに2020年までの月面着陸という日本の目標にも貢献したいとも語った。

 山崎さんは10代だった1986年、打ち上げ直後に爆発し、計7人の宇宙飛行士全員が死亡したスペースシャトル「チャレンジャー(Challenger)」の事故をテレビの生中継で見て驚いた。しかし、それがきっかけで宇宙飛行士を目指そうと刺激を受けた。

 2009年11月からは野口聡一(Soichi Noguchi)宇宙飛行士が6週間、ISSに滞在する予定で、2人の日本人飛行士が宇宙で会うことになる。(c)AFP