【11月7日 AFP】米アリゾナ(Arizona)州でジョギング中の女性が、狂犬病に感染したキツネに腕をかまれたまま、約1.6キロの距離を走った後、車のトランクにキツネを押し込めて病院へ駆け込んだ。警察が6日発表した。

 Yavapai郡保安官事務所によると、女性は、アリゾナ州プレスコット(Prescott)近くのGranite山のふもとの道でジョギングしていたところ、キツネと遭遇したという。

 女性がキツネから逃げようとしたところ、キツネが女性に向かって突進し、足にかみついた。女性がキツネの首をつかんだところ、キツネが腕にかみつき、そのまま離れなくなったという。

 女性は、キツネが狂犬病にかかっていないか検査する必要があるととっさに考え、キツネに腕をかまれたまま、車まで戻った。そして、キツネのあごを開いて腕から引き離し、車のトランクに押し込んだ上で、車で病院へ急いだ。

 車からキツネを取りだそうとした動物管理局の職員もキツネにかみつかれたため、この職員と女性の2人が、ワクチンなどによる治療を受けるという。(c)AFP