【10月31日 AFP】イラク駐留米軍が国境沿いのシリアの村を越境攻撃したことを受け、シリアのダマスカス(Damascus)で30日、数千人規模の抗議デモがあり、在シリア米大使館が不測の事態に備えて閉館した。シリア政府は、米軍の越境攻撃を野蛮な行為と非難している。

 米大使館は、暴動が発生する恐れがあるとして閉館し、米国市民に対し付近に近づかないようホームページを通じて警告した。デモ隊は大使館に近づかなかったものの、大使館周辺では警戒態勢がとられた。

 デモに参加したパレスチナ人の女性は、「米国によるテロを非難する。パレスチナを民主化し、シリアは占領された土地を解放する」と語った。

 米大使館やサウジアラビア大使館、イラク大使館があるAbu Rumaneh地区では厳重な警備態勢が敷かれるなか、デモは数時間で終わった。デモによる負傷者は報告されていない。(c)AFP/Roueida Mabardi