【10月30日 AFP】(写真追加、記事更新)08MLBワールドシリーズ、フィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)対タンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)第5戦。27日に降雨のためサスペンデッドとなっていた試合はフィリーズが4-3でレイズを下し、28年ぶり2度目のワールドシーリーズ制覇を遂げた。

 27日の6回表終了時に荒天のため中断となってからちょうど46時間後に再開された今回のワールドシリーズ第5戦は、その歴史上でも最も風変わりな対戦の一つとなり、これまで前例の無い約2日間に及んだ天候不順によるサスペンデッドゲームで勝利を挙げたフィリーズは、通算成績4勝1敗で28年ぶりの栄冠を掴んだ。

 フィリーズは最終回にシーズンを通じて一度も救援を失敗していない守護神ブラッド・リッジ(Brad Lidge)を投入し、レイズの最終打者で代打のエリック・ ヒンスキー(Eric Hinske)を三振に打ち取り優勝を決めると、両膝をついて腕を高々と上げたリッジはマウンド上でチームメイトにもみくちゃにされた。2008年シーズンのリッジは、セーブ機会のあった48登板で48セーブを挙げている。

 一方のレイズは、最下位に終わった2007年シーズンから1年でワールドチャンピオンを狙うという米スポーツ史上でも最も印象的な成績の好転を見せたが、この敗戦でそれに終止符が打たれた。

 この優勝でナ・リーグ所属チームは最近11年では4度目のワールドシリーズ制覇を遂げている。

 ワールドシリーズMVPには試合が再開した29日には登板しなかったものの、中断前の27日に先発投手を務め、6回を投げ2失点の好投を見せていたフィリーズのコール・ハメルズ(Cole Hamels)が選出された。

 フィリーズの全選手には、優勝のボーナスとしてそれぞれ30万ドル(約2955万円)が振り分けられる。(c)AFP