【10月30日 AFP】コロンビアの首都ボゴタ(Bogota)南部の貧困地区で若者ら19人が行方不明になり、9月に遺体で発見された事件で、アリバロ・ウリベ(Alvaro Uribe)大統領は29日、軍が関与していたとして将軍3人を含む軍幹部ら27人を解任したと発表した。

 若者らの遺体は、9月下旬に同国北西部の共同墓地で見つかり、今月3日から軍が調査を開始していた。

 若者らについては、行方がわからなくなったことがボゴタで報じられた数日後、同国北部での軍との交戦で死亡した反政府ゲリラのメンバーだと公表されたが、若者らの家族は、殺害は行方不明後の2、3日中に行われており、ゲリラに加わったり訓練を受けたりする時間はなかったはずだと主張していた。

 家族らによると、若者らは行方不明になる前、何者かに北部の農場での割のいい仕事を持ちかけられていたという。

 国防省は声明で、「軍各レベルでの指導力・統率力の不足」が原因で、軍と外部の犯罪者とが癒着し、犯罪を見逃す代わりに軍の戦果を誇張していたと発表した。処分された軍幹部らは、将軍3人、大佐11人、少佐4人、大尉・中尉各1人と兵士ら7人。(c)AFP/Carlos Osorio