【10月20日 AFP】インドの首都ニューデリー(New Delhi)で19日、鉄道の路線拡張工事で建設中の橋げたが落下し、バスや自動車が下敷きとなって2人が死亡、12人が負傷した。負傷者のうち3人は重傷だという。デリー交通公社(Delhi Metro Rail CorporationDMRC)が明らかにした。

 ニューデリー市内東部で全長150メートルの橋げたが落下し、乗客が多数乗ったバスが下敷きになったという。デリー交通公社の広報は、事故原因はコンクリート製の橋げたを吊り下げていたクレーンの金属疲労だとし、専門家チームが詳しく調査すると語った。

 これに先立ち、デリー交通公社の別の職員は記者団に対し、事故原因は「技術的な問題」だと述べていた。

 現場に向かったAFPのカメラマンは、無造作に横たわった巨大な金属の橋げたの周囲に大勢の人が集まっている様子を目撃した。

 2002年に開通したニューデリーの地下鉄・高架鉄道は、その清潔さと利便性で高い評価を受けていた。2010年にコモンウェルス・ゲームズ(Commonwealth Games)が開催されるニューデリーは鉄道路線の拡充を急いでおり、工事は昼夜兼行で行われていた。(c)AFP