【10月14日 AFP】米カリフォルニア(California)州各地では13日、山火事が相次ぎ、1人が死亡、数千人が避難している。現在、消防隊が懸命の消火活動を行っている。

 最も深刻なものは、ロサンゼルス(Los Angeles)北部で発生している2件の山火事で、住宅地に延焼の恐れがあるという。同地では、1000人以上の消防士が消火活動に参加し、サンフェルナンド・バレー(San Fernando Valley)の住宅地域への延焼を防いでいる。

 ロサンゼルス郡消防局(Los Angeles County Fire Department)によると、「サンタアナ(Santa Ana)」と呼ばれる強い季節風の影響で火の勢いが強まっており、少なくとも1200人の住民が避難したほか、数十軒の移動住宅が被害を受けているという。

 この山火事によって約1万エーカーが焼失しており、地元当局は周辺住民に対し、強制避難命令を出したほか、複数の学校が休校となった。

 アーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)カリフォルニア州知事は、被災地域に対し非常事態を宣言。住民らに対し、避難要請があった場合は速やかに避難するよう呼びかけている。

 カリフォルニア州では、約1年前にも大規模な山火事が発生しており、8人が死亡、2000戸以上の住宅が焼失している。(c)AFP/Rob Woollard