【10月11日 AFP】第13回釜山国際映画祭(Pusan International Film Festival)最終日の10日、日本の市井昌秀(Ichii Masahide)監督の『無防備』が韓国のRoh Gyeong-Tae監督の作品『Land of Scarecrows』とともにコンペ部門最高賞の「ニュー・カレンツ・アワード(New Currents Award)」を受賞した。

 同賞の審査委員長を務めたフランスの女優アンナ・カリーナ(Anna Karina)は「両作品とも女性を描いた美しい作品。とても真実味があり、シンプルで、作品の印象がずっと心に残る」と称賛した。

 Roh監督の作品は、男性になりたい韓国女性が恋に落ち、さまざまな困難に見舞われるというストーリー。市井監督の作品は、一方は妊娠し、一方は最近流産をした2人の女性の関係に焦点を当てている。

 ニューカレント部門には、イランやインドネシアなどからも、メガホンを取るのが初めて、もしくは2度目という若い監督たちの作品14本が出品された。

 2日から10日まで9日間の日程で開催された今年の釜山国際映画祭のチケット販売数は20万枚に達し、同映画祭で過去最高を記録した。会期中プレミア上映85本を含む315本の作品が上映された。(c)AFP