【10月6日 AFP】第2次世界大戦(World War II)中に乗組員全員とともに消息を絶った米国の潜水艦が、米アラスカ州(Alaska)アリューシャン列島(Aleutian Islands)沖で発見された。米海軍が3日、発表した。

 1942年7月30日、米海軍の潜水艦グラニオン(USS Grunion)は、アリューシャン列島のキスカ(Kiska)島を占領していた旧日本軍に対する作戦を行った後、乗組員70人とともに消息を絶った。

 同潜水艦の艦長だったMannert Abele少佐の息子らが、情報に基づき2度の調査を行い、キスカ島沖の水深3200フィート(約975メートル)で潜水艦を発見した。

■沈没の原因

 グラニオンの沈没の原因は、まだ分かっていない。

 当時1か月を超える初任務中だったグラニオンは、キスカ島近辺で旧日本軍の激しい対潜攻撃を受けており、魚雷も10本しか残っていないと報告していた。アリューシャン列島西部のダッチハーバー(Dutch Harbor)へ帰還し補給を受けるよう命じられたが、その後消息を絶った。

 米海軍によると、日本の記録では、グラニオンが消息を絶ったときに、潜水艦に攻撃を行っていたという記録はなかったという。(c)AFP