【10月5日 AFP】今年のノーベル賞の発表が6日から始まるのを前に、専門家らの間では、各賞の受賞者の予想が飛び交っている。ノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)では有力候補として中国とロシアの人権活動家が挙げられており、ノーベル文学賞(Nobel Prize in Literature)ではフランス人作家ジャン・マリ・ギュスターヴ・ ル・クレジオ(Jean-Marie Gustave Le Clezio)氏の受賞が有力視されている。

 各賞の受賞者をめぐっては、候補者の名前が明らかにされないため、毎年さまざまな憶測が飛び交う。

 10日にノルウェーのオスロ(Oslo)で発表されるノーベル平和賞では、今年が国連(UN)の世界人権宣言(Universal Declaration of Human Rights)採択の60周年にあたることから、中国人活動家の胡佳(Hu Jia)氏とロシア・チェチェン共和国で人権擁護活動を行う弁護士のリダ・ユスポワ(Lidiya Yusupova)氏が有力候補とみられている。

 一方、英大手ブックメーカーサイトのラドブロークス(Ladbrokes)は、イタリアのエッセイスト、クラウディオ・マグリス(Claudio Magris)氏をオッズ(賭け率)3倍で最有力候補として挙げている。

 ノーベル賞各賞は、6日の医学生理賞(Nobel Prize in Physiology or Medicine)を皮切りに、7日に物理学賞(Nobel Prize in Physics)、8日には化学賞(Nobel Prize in Chemistry)と発表が続く。ノーベル賞の科学部門は、数十年にわたって米国がほぼ独占してきたが、前年は欧州勢が挽回(ばんかい)していた。(c)AFP/Pia Ohlin